弁護士ノート

lawyer notes

採用活動再開

2023.12.01 弁護士:河部 康弘

 小林・弓削田法律事務所では、平塚弁護士が加入してから約1年半ぶりに、将来の業務拡大に備えて司法修習生及び登録1~3年の若手弁護士の採用活動を再開することにしました。

 私が採用担当になっているので、今回は、これまでのリクルート向けの以下の記事では触れていなかった小林・弓削田法律事務所の雰囲気について、お伝えしようと思います。

インタビュー記事(小林弁護士)
インタビュー記事(弓削田弁護士)
小林・弓削田法律事務所の特徴①
小林・弓削田法律事務所の特徴②
小林・弓削田法律事務所の特徴③
小林・弓削田法律事務所の特徴④
小林・弓削田法律事務所の特徴⑤

1 事務所定着率

 小林・弓削田法律事務所は、2002年4月に所長の小林弁護士が小林幸夫事務所を設立してから、設立20年以上が経過する事務所であり、2009年12月に事務所を現在の溜池山王に移転してから、少しずつ所属弁護士人数を増やしてきました。

 これまでに弊所に在籍していた弁護士数は小林弁護士と弓削田弁護士を含めて10名、2名が独立し、現在は弁護士8名(1名は留学で登録抹消中)の体制となっています。

 アソシエイトとして入所した人数は小林弁護士と弓削田弁護士を除く8名、そのうち6名が事務所に残っている(最長は私の約10年)ので、昔ながらの法律事務所のように「3年間で独立」ではなく、同じ事務所に腰を据えてゆっくり実力をつけていくというタイプが多いようです。

2 執務時間・服装

 私が入所した頃は、「9時30分までに事務所にいる」というわりと厳しいルールがありましたが、新型コロナウイルスの影響で在宅での執務が始まるなど様々な影響で少し緩やかになり、現在はだいたい朝10時くらいまでには事務所にいるかなという感覚です。

 アソシエイトも個人事業主ですから、基本的に個人の裁量に任されており、「今日は飲み会があるから17時に帰るけど、その分の準備書面作成は明日22時~23時ぐらいまで頑張ろう」など、自分で執務時間をコントロールしていただくことになります。ただし、契約書など大きな時間を要しない案件については、小林弁護士・弓削田弁護士はスピード感を求めますので、その点はご注意ください。

 在宅での執務も認められています。小さいお子さんのいる弁護士は、在宅を織り交ぜていることが多いですね。弁護士の仕事は対面が必要な場面もありますから、お客様に迷惑を掛けない常識の範囲内で、各人が自身の裁量で事務所に出る日と在宅の日を決めています。ただ、完全に新人のときは、どの本を読んだらいいかなど気軽に先輩に聞けますし、事務所に出た方が効率はいいのかなと思います。

 服装については、以前は全員がスーツでしたが、オンライン会議が普及して、いつでもスーツは逆に時代に合わなくなっていること、アパレルブランドのお客様なども増えてせっかくだからお客様の商品を着用しようという雰囲気になっていることもあって、裁判所に行くとき以外は、かなり自由です。

3 仕事量

 かつてはアソシエイトが連日12時近くまで、休日も当然出勤という時代もありましたが、人数が増えて一人に業務が偏らないようにできるようになってきました。さすがに一般の会社員のように「定時で帰れます」とはいきませんが、終電で帰らないといけないとか、休日出勤せざるを得ないという状況はほとんどないと思います。

 弊所の業務は訴訟案件が多いので、次回の提出期限までに時間があり、いつ仕事をするかについて、ある程度コントロールが効きます。大きな案件が入って突然忙しくなり、その案件が終わると急に仕事がなくなるのではなく、「ちょっと忙しいな」くらいの感覚がずっと続くイメージで、それも、仕事に慣れてきて業務スピードが上がってくると解消されます。

 その後、年次が上がって事務所案件と別に個人で案件を受任し始めると、また少し忙しくなります。

4 長期的なキャリア形成について

 弊所の弁護士は全員が独立した個人事業主なので、チームとして仕事をしながら少しずつ時間をかけて、弊所の得意分野である知的財産案件を核としながら、それぞれの弁護士がそれぞれの得意分野・顧客を獲得していくことになります。

 最初の1~3年は新しい業務が多くて大変でしょうから事務所の仕事に慣れることに集中してもらって、雑多な案件を経験しながら自分の適性・興味を見極め、自分の気質にあった方法で顧客に認知をしてもらって少しずつ自分の顧客を作り、最終的にはパートナーとして事務所経営を支える側に回ってもらいたいというのが、事務所側の描いているアソシエイト弁護士のおおまかなキャリアになります。

 具体的には、木村弁護士であれば著作権・アート関係と英文契約など、私河部は弁理士の先生と協力した知財業務一般、藤沼弁護士は社外役員等、神田弁護士は個人情報保護法や留学を通じてこれから学ぶ分野、平田弁護士は元特許庁審査官の経験を生かした特許権侵害訴訟や侵害調査・無効調査業務などが、アソシエイト(元アソシエイト)それぞれの得意分野になる(なっていく)かと思います。

 この記事を読んでいただいて、小林・弓削田法律事務所の雰囲気が伝わり、エントリーシートを出す・出さないの際の心配事が少しでも減っていれば幸いです。

弁護士 河部 康弘

BACK