弁護士ノート

lawyer note

エンターテインメント法

  • JASRAC対音楽教室裁判の最高裁判決について

    2022.10.25 弁護士:藤沼 光太 エンターテインメント法 その他の知的財産関連業務 知的財産訴訟 著作権法

     先日10月24日に、長年争われてきたJASRAC対音楽教室の裁判の最高裁判決がでました。  詳細な判決内容の確認・検討は、判決公開後に譲るとして、これにて音楽教室での生徒の演奏が著作権法上の演奏に当たらないということが確定したことになります。  なお、最高裁では、生徒の演奏が著作権法上…

  • 契約書ドラフティングとPlain Japanese(平易な日本語)〜「ものとする。」の呪縛を解き放つ!〜

    2022.09.01 弁護士:木村 剛大 Art Law エンターテインメント法 その他の知的財産関連業務 一般企業法務

    契約書は、冗長で読みにくい文章になりがちです。 これは日本語に限らず英語圏でも同様です。米国のロースクールでは法律家はPlain Englishを使うようにと指導されます。 法律家向けPlain Englishのスタンダードな文献として、書名がズバリですが、Richard Wydick …

  • 追及権の思想とNFTのロイヤルティ

    2021.12.16 弁護士:木村 剛大 Art Law エンターテインメント法 著作権法

    OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでは作品の二次流通の際に一定パーセントが作者に支払われるロイヤルティの設定をすることができる仕様になっています。考え方としては、欧州で広く導入されている追及権(Artist’s Resale Right)に似ています。 追及権は、アートディーラ…

  • ガーシュインの楽曲の著作権管理再開に学ぶ共同著作物の特殊性

    2021.11.18 弁護士:小林 幸夫 エンターテインメント法

    1 アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインとその楽曲の存続期間  みなさんは、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインの楽曲は聞いたことがあるでしょうか。当方はクラリネットの独奏から始まる「ラプソディ・イン・ブルー」というピアノと管弦楽の曲が大好きです。彼は1937年に38歳の若さで死亡し…

  • 活用が進むNFTとルール設計

    2021.09.09 弁護士:木村 剛大 Art Law エンターテインメント法 著作権法

    2021年3月、BeepleのNFTデジタルアート作品《Everydays: The First 5000 Days》が現存アーティストによる落札額第3位となる約75億円(6934万6250ドル)で落札されました。 Beeple  Everydays: The First 5000 Da…

  • 映画製作と法律相談

    2021.08.26 弁護士:小林 幸夫 エンターテインメント法

    私は新型コロナウイルスが発生する前は,映画をよく見ていました。映画を見終わった後,最後にスタッフの名前が記載されたエンドロールもじっくり見ていました。映画製作には多くの人の協力が必要であることが分かります。 実は当所も映画製作に関する法律相談を行っています。例えば,犯罪・刑事事件を題材と…