著者
当記事では、私のある一日の業務日記を通じ、小林・弓削田法律事務所の舞台裏をご紹介します。
9時30分 始業
9時30分までに事務所に到着し、法律相談や裁判所対応に備えます。10時頃には多くの弁護士が揃い、本格的に業務が始まります。
10時 特許権侵害に関する法律相談
特許権侵害のご相談を受け、当日中に警告書を完成させ、提出。
このような迅速な対応を実現するために、事前に入念な調査をし、所内で活発な意見交換を行っています。時には先輩弁護士と夜遅くまで議論を重ねることもあります。
11時 審決取消訴訟の準備書面提出
最終チェックを終えた準備書面を裁判所に提出。
書面の正確な校正・提出を支える事務局の存在も、業務のスピード感には欠かせません。
12時 ランチ
所長や先輩弁護士、友人とランチを共にすることが多く、この日は所長に連れて行っていただきました。
この日は、過門香 赤坂溜池山王店へ。席数が多く待ち時間が短い上に、料理の提供も早くて味も抜群。忙しい昼休みにぴったりのお店です。
過門香 赤坂溜池山王店 おすすめの四川麻婆豆腐定食
12時30分 クライアント対応
当所は知財以外にも多様な案件を扱っています。この日の直近1、2週間は、会社法、労働法、景表法、下請法、薬機法、廃掃法など、多様な案件を扱いました。毎日様々なご相談が舞い込みます。
14時 リサーチ
とある訴訟案件のリサーチのため、国立国会図書館へ。
いまやAIを活用すれば、大抵の情報はすぐに調べられる時代です。しかも、法律文献に特化したリサーチサービスも充実しているので、一般的な案件であればオンラインで事足りることもあります。しかし、難易度の高い案件や情報のバイアスを避けたい場面では、やはり文献を渉猟することが欠かせません。
16時 商標権侵害訴訟の訴状案の修正
先輩弁護士のチェックを受けて、訴状案を修正。
20頁に及ぶこの訴状は、この日の前日夜に数時間で仕上げたものです。もちろん速ければよいというものではありませんが、まずは最初の案をさっと作って、先輩弁護士や弁理士の先生方から意見をもらいつつ仕上げていく方が、結局ずっと良い仕上がりになるうえ、完成までの時間も短縮できるように思います。
17時 労働審判の答弁書作成
当所では、労働事件の受任件数が増えています。
20時 帰宅
この日は19時過ぎに退社。
当所の弁護士の働き方は人それぞれですが、私は、深夜残業を避けるために土日も仕事をすることが多く、曜日に気分を左右されず淡々と過ごすよう心がけています。
余裕がある日の夜は、友人たちと食事や映画、テニスを楽しみます。
21時 研究
判例研究会の報告資料を作成。
応用美術の著作物性(実用品に著作権保護を認めるべきかという著作権法上の難問です。)に関する裁判例及び学説の最新の動向を勉強しました。弁護士にとって研究活動も重要な仕事の一つです。
22時 家事、映画鑑賞
仕事から離れ、家事を終わらせた後、ヒッチコックの『白い恐怖』を鑑賞。しっかり気分転換をして、仕事とプライベートの切り替えを大切にしています。
さいごに
小林・弓削田法律事務所は、和気藹々とした雰囲気の中に、確かな緊張感が漂うメリハリのある職場です。そんな職場の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
これからも日々の業務や学びを通じて、皆さまに役立つ情報を発信してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
弁護士 山田亮