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現在の司法修習事情①

2022.08.19 Fri
  • その他の知的財産関連業務
  • 弁護士/平塚健士朗

1.まえがき
 タイトルのとおり、現在の司法修習がどのようなものなのかについて、今後、月1回程度のペースで、複数回に分けて書いていきたいと思います。
 ちなみに、この記事を書いている弁護士は、74期の司法修習生だったので、令和4年現在、ほぼ最新の修習事情をお届けできるのではないかと考えています。
 過去に司法修習生であった人、今後司法修習生になる予定のある人はもちろん、全く司法修習生になる予定はないけど、何となく司法修習というものに興味のある人も、これを読んで少しでも法曹に親しみを持っていただければと思います。

2.現在(74期)の司法修習の概要
司法修習の期間、流れ
 司法修習は、現在1年間程度の期間で行われています。74期は、コロナの影響で司法試験が延期となったため、私は、3月末(例年は12月頃開始でした。)から1年間程司法修習を受けていました。
流れとしては、導入修習(1ヶ月)→第1クール(2ヶ月弱)→第2クール(2ヶ月弱)→第3クール(2ヶ月弱)→第4クール(2ヶ月弱)→集合修習or選択修習(1ヶ月半)→集合修習or選択修習(1ヶ月半)→二回試験(5日間)というものです。それぞれの具体的な中身は、今後この連載の続きで書いていこうと思います。
なお、77期以降、司法修習の日程が大幅に変更され、3月半ば頃の開始になるようです。そのため、司法修習の内容まで変更されないのであれば、77期以降の司法修習は、比較的74期司法修習と同じような進行になるのではないかと予想されます。この連載が、77期以降の司法修習生を目指している方の参考にもなれば大変嬉しいです。

司法修習生の生活
 司法修習生は、配属地(47都道府県のどこか)が通知されると、第1クール〜第4クール、選択修習の間(実務修習期間)は、基本的に配属地で修習を受けることになるため、その場所で生活することになります。他方で、導入修習と集合修習の間は、司法研修所(埼玉県和光市)で研修を受けるため、司法研修所にある寮かその周辺の通える範囲で生活することになります。ちなみに、74期は、コロナの影響により、導入修習も集合修習もTeamsを利用したオンライン研修となったので、司法研修所で研修を受けるということはありませんでした。

 修習時間は、平日の大体9時〜17時です。細かい開始・終了時間は、修習地によっても違うようですが、基本的には8時間の間に昼休みを挟む形だと思います。また、終了時間以降の過ごし方について、裁判官や検察官を目指す人が自主的に残って勉強するようなことは聞いたことがありますが、少なくとも17時以降の修習を強制されることも促されることもありませんでした。かなりホワイトです。その上、修習時間外に翌日の修習に向けて準備をするといったことも基本的には必要ありません(導入修習、集合修習を除く。)。なので、生活する上で、時間的にはかなり余裕があります。そのため、平日の17時以降や土日をどのように過ごすかは自分次第です。遊ぶ人もいれば勉強する人もいるようです。私は、遊びに行ったり、バイクの免許を取るために教習所に行ったり、家で寝たり、様々に過ごしていました。例年だと毎日のように飲み歩くと聞いたことがありますが、コロナの影響で、残念ながらその回数はかなり少なかったと思います。
なお、車があるのとないのとでは、修習中の楽しさが大きく変わります。私は、同じ修習地の修習生の車に乗せてもらったり、レンタカーやカーシェアを利用したりしました。もし車を使う機会が多くなりそうであれば、安い中古車を買う方が安上がりになるかもしれません。

 次に、修習生のお財布事情ですが、修習中は兼業禁止なので、基本的には給付金の13万5千円がベースになります。また、部屋を借りている人は、家賃補助として3万5千円がもらえます。加えて、貸与金(無利子)として10万円を借りることもできます。私の知る限りでは、特に実家暮らしの人は13万5千円でも余裕がありそうでしたし、一人暮らしの人でも貸与金を借りずに17万円で生活している人もいました。この辺は、その修習地の賃料相場や物価、その人の月の生活費によっても左右されるので、大体今の修習生は、13万5千円〜27万円の間で生活しているのだなあ、と考えてもらえればいいと思います(幅が広すぎますね)。周りの修習生を見ていると、修習生(一人暮らし)が生活する上で、17万円では少し足りないけど、27万円あれば余裕があるという感じでしょうか。ちなみに、私は、貸与金を借りて27万円で生活していました。正直、27万円でも足りないと思っていましたが、それは私がお金使いすぎだっただけです。

3.おわりに
 今回は、現在の司法修習の概要について、簡単に紹介しました。次回以降は、実際に私が経験した司法修習の内容について、守秘義務に反しない範囲で、時系列に沿って紹介していこうと思います。

弁護士 平塚 健士朗

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