弁護士ノート

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知的財産訴訟

  • 専門委員と調査官

    2019.12.27 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    1 裁判所の技術の理解を助けるための専門家 特許に関する裁判は、単に法律だけでなく技術についても理解が必要となります。裁判官は法の専門家ではあっても技術の専門家ではないため、特許関係訴訟には、他の訴訟とは異なり、裁判官の技術に対する理解を助けるための制度が設けられています。 その一つに、…

  • 知財訴訟費用保険

    2019.12.16 弁護士:河部 康弘 知的財産訴訟

     私の顧問先の発明ラボックスで、知財訴訟費用保険の取扱いが始まりました。  この知財訴訟費用保険、発明ラボックス会員の個人事業主のみ入れるものですが、わずか月2080円で500万円までの知財訴訟の弁護士・弁理士費用等を賄える上、原告側の弁護士・弁理士費用等が出るというかなり珍しいものです…

  • 会社担当者の方の期日への出席

    2019.11.27 弁護士:河部 康弘 一般企業法務 知的財産訴訟 経営権争奪紛争・会社関係訴訟

    1 セカンドオピニオンを求められ… 随分前の話になってしまいますが、知財訴訟についてセカンドオピニオンを求められることが立て続けにあり、いずれのケースでも、依頼者の方から、「会社担当者の方や原告被告となっているご本人が弁論準備手続期日などに出席してもいいのか?」というご質問をいただきまし…

  • 『知的財産紛争の最前線No.5』②

    2019.10.17 弁護士:河部 康弘 その他の知的財産関連業務 知的財産訴訟

     前回に引き続き、『知的財産紛争の最前線No.5』を読んでみて気になったことについて触れてみたいと思います。  「大坂高等裁判所第8民事部および大阪地方裁判所第21・26民事部と大阪弁護士会知的財産委員会との協議会」では、「特許権等に関する訴え」(民事訴訟法6条1項)の管轄についての話が…

  • 『知的財産紛争の最前線No.5』①

    2019.10.01 弁護士:河部 康弘 その他の知的財産関連業務 知的財産訴訟

    1 毎年1回出る『Law&Technology』の「別冊」 今年で5年目になりますが、知財関係の話を扱うことが多い雑誌『Law&Technology』は、「知的財産紛争の最前線」というタイトルで、毎年1回、裁判所と日弁連知的財産センターとの意見交換会、大阪高裁・大阪地裁の知財部と大阪弁護…

  • 裁判書類のウェブ提出及び裁判手続の迅速化

    2019.09.09 弁護士:神田 秀斗 知的財産訴訟

     現在の民事裁判上、書類は全て「紙」で裁判所へ提出されます。一定の例外的な書面を除き、 FAXで送信されることもあり、民事訴訟規則第3条1項には「ファクシミリ」というやや前時代的な用語も残っています。  最近、裁判手続の迅速化の観点から、2021年度には、準備書面などのウェブ提出が導入さ…

  • 無効審判での技術説明会?

    2019.08.26 弁護士:河部 康弘 特許法 知的財産訴訟

    特許に関する侵害訴訟や審決取消訴訟のうち、事案が複雑なものに関しては、主張立証が尽きた段階(一般の民事訴訟でいうと証人尋問のタイミング)で、当事者双方が一定の時間をもらって事案について口頭で説明を行う技術説明会が行われることがあります。この技術説明会は、事前に開催の有無・持ち時間・説明内…

  • 知財調停

    2019.08.02 弁護士:河部 康弘 その他の知的財産関連業務 知的財産訴訟

    1 知財調停制度開始! 少し前から業界で話題にはなっていますが、東京地裁と大阪地裁で、10月から新たに「知財調停」という制度の運用が開始されるそうです。8月1日に東京地裁のHPで指針が公表されました。 この件については、弁理士会の研修所主催の継続研修がありました。私は今年から研修所の委員…

  • 知財業界での初体験

    2019.07.01 弁護士:河部 康弘 特許法 独占禁止法 知的財産訴訟

    とある知財系の懇親会で、弁理士の内田浩輔先生から、7月1日の弁理士の日に、「知財業界での初体験」というテーマでブログを書いてほしいとのご依頼をいただきました。内田先生は、弁理士の日にブログをやっている知財関係者が同じテーマでブログを書くイベントを毎年やっているそうです。 https://…

  • 特許庁の口頭審理と裁判所の期日の違い

    2017.04.04 弁護士:河部 康弘 知的財産訴訟

    今回は、裁判所における訴訟手続(民事事件)と特許庁における無効審判手続(取消審判手続も含む。)の違い、それも制度上の違いというよりも、実際に経験しなければなかなか知ることはないと思われる運用上の違いについて、簡単に触れてみたいと思います。 1 特許庁の口頭審理 特許庁の口頭審理期日と裁判…

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